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2006年12月18日 (月)

「差」

先日レッドソックス入団が交渉時間切れギリギリに決まった松坂投手がニューズウィークの「2007年ー次は誰だ」のテーマでの特集20人の一人に選ばれたということです。なんと「一億ドルの男」と紹介され、活躍が期待されているのですが、同じ日本人としても他に海外で活躍する様々な分野の選手同様にうれしい限りです。

これも、松坂投手初め各選手の日ごろの並々ならぬ努力があり、加えて才能や環境が整っているからこその賜物であるとも思います。

さて、日本の国内に目を転じてみますとどうにも様々な格差が拡大しており、これは単なる努力だけではそうは解消されない状況にあるようです。この格差は、教育機会や結婚にも影響を与えています。

例えば、成果主義が一般化してきている今日、それが行き過ぎることにより将来に希望が持てないと意識する人が増えつつあり、更には正社員と非正社員という雇用形態による所得格差もあります。リクルートワークス研究所の04年7月の調査によると、正社員の平均年収は532万円、派遣社員は227万円、定職に就かないフリーターは167万円。派遣社員やフリーターが増えてきたことも格差拡大につながっているようです。

あるいは、その影響は結婚にも表れています。大学を卒業して1年後に正社員だった男性は10年後に71%が結婚しているのに対し、フリーターは35%しか結婚していない。背景には、フリーター期間の長期化による現在や将来の経済的不安があるようです。女性が相手の男性に自分と同等かそれ以上の学歴を求めることや、自分より高収入の男性を希望することで、結婚する男女も階層化が進んでいます。

国における対策としても、政府は3月に再チャレンジ推進会議を設置し、フリーターや事業に失敗した人たちの支援策を検討しています。5月30日に中間報告をまとめましたが、いわゆる勝ち組、負け組を固定化させない社会を目指し、若者の就業や女性の再就職などの数値目標を示しました。

しかし、この格差は所得格差にとどまるのではなく、地域や社会そのものの格差といった奥深いすぐには埋まらない状況になっており、この状態が固定化することは一層深刻な問題を引き起こすものと思われます。

今こそ、郷土つくりとしての一つとしても国だけに依存するのではなく地域における取り組みも考える必要があるでしょう。

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